色川冬馬からのメッセージ
色川冬馬からのメッセージ
アスリートで居られる時間には限りがあります。
寒くて野球ができない冬こそ、ライバルと差をつける最大のチャンスです。「冬だから、オフシーズンだからトレーニングしよう!」と思っていませんか?
私はこのように思います。グランドレベル*にある私たちに必要なことは、オールシーズン、試合に出続けて経験・技術を磨き、トレーニングを行うことです。日本野球界で言う、ドラフトされプロの道を切り拓いたトップ選手と、私たち「夢追い人」がやるべきことの間には明確に違いがあると思うのです。
私は、19歳の時にMLB入りを目指し単身渡米、23歳まで契約と解雇を繰り返しながらアメリカ、プエルトリコ、メキシコなどでプレイをしてきました。しかしながら、私の夢は儚く潰え、今Baseball Educatorとして「次世代のアスリートの在り方」を日々発信しています。今、私の文章を読んでいる若者は、日本の華やかなプロ野球界とは程遠く、でも、それでも、まだ大好きな野球で「残された可能性」に人生を賭けたい「野球人」だと思います。
同じく果てしない夢を持ち、海外を舞台にグランドレベルで戦った私だからこそ理解できると信じております。
「可能性は誰にも分からない」
この言葉を信じるのなら、限られたアスリート人生、挑戦あるのみです。全て、自分次第です。自らの挑戦のみが、誰の言葉よりも重い「真実」を自分に突きつけるのです。
ただ、この領域はやりきった者にしか分からないとも私は信じています。人間はいつか、気持ち、精神力と体力が伴わなくなる時がきます。特に、アスリートは早いのです。
自らの意志で戦う、挑戦者との出会いを楽しみにしています。
2017年9月15日
Baseball Educator
色川冬馬
*グランドレベル
充分ではない能力、恵まれない環境にありながら、好きが嵩じ挑戦を続ける者